天然痘ウイルスは現在
天然痘ウイルスは現在、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)とロシア国立ウイルス学・バイオテクノロジー研究センター(VECTOR)のレベル4施設で厳重に管理されており非公開になっている。公式に保有が認められているのは上述2機関のみであるが、ソ連崩壊の混乱で一部が国外に流出しテロリスト組織などが保有しているとの説や各国の軍が防疫・研究の目的で密かに保有しているとの説もある。このため、CDCとVECTORも保有株を完全に廃棄するには至っていない。
日本では、独自の発生は1955年の患者を最後に根絶された(国外から持ち込まれたものでは、1970年代に数例がある)。
WHOによる根絶運動により、1976年以降予防接種が廃止された。
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1978年、イギリスのバーミンガム大学医学部に勤務する女性が、実験用の天然痘ウイルスに感染して死亡した事例が有る。これは1人の研究者が実験用の天然痘を漏洩させてしまい、女性が感染したものである(漏洩させてしまった研究者は罪の意識で自殺)。これがいわゆるバーミンガム事件である。
現在では天然痘ウイルスのDNA塩基配列も解読されており解析はほぼ終了している。
「種痘」というワクチン接種による予防が極めて有効。感染後でも4日以内であればワクチン接種は有効であるとされている。また化学療法を中心とする対症治療が確立されている。
根絶されたために根絶後に予防接種を受けた人はおらず、また予防接種を受けた人でも免疫の持続期間が一般的に5?10年といわれているため、現在では免疫を持っている人はほとんどない。そのため、生物兵器としてテロに流用された場合に大きな被害を出す危険が指摘されている。